アンバーワインという言葉を初めて聞いた方は、「オレンジワイン」と同じものだと思っていただいて構いません。白ブドウを皮ごと長期間漬け込んで発酵させたワインで、色は琥珀色から深いオレンジ色まで幅があります。ジョージアでは数千年前からこの方法で醸造が行われており、クヴェヴリと呼ばれる素焼きの壺が使われてきました。
クヴェヴリとは何か ¶
クヴェヴリは、ジョージアで伝統的に使われてきた素焼きの壺です。大きさは50リットルから数千リットルまで様々で、地面に埋めて使います。地中に埋めることで温度が安定し、発酵と熟成が穏やかに進みます。内側には蜜蝋が塗られており、これが微生物の繁殖を抑える役割を果たします。ステンレスタンクや木樽とは根本的に異なる環境で、ワインはゆっくりと変化していきます。
アンバーワインのタンニンはどこから来るか ¶
通常の白ワインは、ブドウの果汁だけを発酵させます。アンバーワインは皮と種も一緒に漬け込むため、そこからタンニンが溶け出します。これが赤ワインに近い渋みの原因です。漬け込む期間が長いほどタンニンは強くなり、ラマズ・ニコラゼのルカツィテリ2020年のように8ヶ月漬け込んだものは、最初の一口でかなり渋みを感じます。この渋みは、食事と合わせることで大きく変わります。
何と合わせるか ¶
アンバーワインは、チーズとの相性が特に良いです。脂肪分がタンニンを包み込み、渋みが柔らかくなります。また、発酵食品全般との相性も良く、味噌を使った料理や、熟成の進んだ漬物との組み合わせは試す価値があります。魚介類との相性は品種によって異なりますが、ルカツィテリは白身魚よりも貝類や甲殻類との組み合わせが向いています。
飲み頃と保存について ¶
クヴェヴリ醸造のアンバーワインは、開栓後の変化が大きいワインです。抜栓直後は閉じていることが多く、1〜2時間後に本来の香りが出てくることがあります。デキャンタージュは必ずしも必要ではありませんが、試してみる価値はあります。保存は冷蔵庫で3〜4日が目安。時間が経つにつれて酸化が進みますが、それ自体が新しい風味を生むこともあります。
アンバーワインは、最初の一杯で判断するには少し難しいワインです。食事と合わせながら、時間をかけて飲んでみてください。Xanadu Stone Groveでは、ラマズ・ニコラゼのルカツィテリをグラスでご提供しています。